低燃費・高熱効率薪ストーブ
愛称「ケチキュート」
低燃費というと自動車が馴染みがあるでしょうか?自動車エンジンは燃料の熱を運動エネルギーへと変換します。変換の効率(熱効率)を上げると、結果として低燃費となります。火力発電所も熱で発電機を回し発電しています。一般には熱は熱として利用するのが一番熱効率が良いのです。しかし、薪ストーブの場合は煙を排出する必要があるので同時に熱を捨てざるをえません。原子力発電所は残念ながら発生する熱の2/3もの熱エネルギーが海に捨てられ、「海あたため装置」と言われています。
※古い火力発電所(熱効率33%)は海あたため装置かもしれませんが、最近の火力発電所は40から60%と熱効率を上げています。
薪の燃焼に伴う熱を薪ストーブ単体で極力捨てないのが「ケチキュート」です。そもそもしっかりと断熱された住宅の暖房には、それほど暖房エネルギーは必要ありません。カタログ等で見かける、大きなガラス越しにゆらりと舞う炎は暖房には過剰な熱エネルギーである場合もあります。
実は薪ストーブの燃焼を小さく、高温で焚くことは非常に難しい技術です。それを可能にしたのがサイクロン燃焼です。高温の二次燃焼室で渦燃焼により燃焼ガスと空気を撹拌して、中心にすべてを集めて燃やします。台風のような自然の法則を利用した、全く新しい特許登録済のサイクロンジェット燃焼方式なのです。
また、二重の輻射方法により小さな燃焼で最大限の熱を、薪ストーブ単体で室内に放出いたします。それにより熱効率が80%(当社実験)という、驚異的な高熱効率を実現しています。
8年間の実績として、寒冷地である我が家の30畳、天井高3m(約150立米)のリビングを日常生活の暖房に使っていますが、一年間の薪の消費量は毎年1800kgのなります。すでに寒冷地で薪ストーブをお使いの方には驚くほど少ない薪の消費量でしょう。これは最小限の薪の消費量が1時間に600gである、熱効率の良い低燃費のケチキュートだからです。
各部役割
①薪ストーブ背面遮熱板。壁に接近して薪ストーブを安全に設置する際に必要になります。設置工事のオプションとなります。
②薪ストーブ炉台。床に段差なく後付でも設置できます。掃除機での掃除が楽になり、また、つまづきにくく安全でリーズナブルに施工できるオプションです。
③薪ストーブ下部の遮熱板です。安全にお使いいただくため、標準装備です。
④煙突。シングル煙突、二重断熱煙突に対応いたします。
⑤天板。煙突と天板は独立しているため広い面積を確保しています。大きな鍋やフライパン、やかんなど同時に複数置くことができます。
⑥温度計。薪ストーブの温度管理として重要なパーツです。薪の投入時期やオーブンの大まかな温度を知ることができます。
⑦木部ハンドル。燃焼中に素手で触ることができます。およそ100年前のスペインのシェリー酒の樽で、その後軽井沢でウイスキー樽として使用された樽材のオークを使っています。
⑧オーブン。火室より上にオーブンがありますので、小さな火力で最大350℃と十分な火力あります。オーブンそのものがダッチオーブンで肉・魚料理をフタ無しで調理できます。(調理時の煙は輻射熱ですのでほとんど出ません)また、惣菜の再加熱、パン、ピザを焼くことはもちろん、オーブンの中で土鍋で4合のお米も吹きこぼれなく輻射熱で美味しく炊けます。調理用薪ストーブとして素晴らしい性能です。
⑨最大48cm長の薪を3kg投入できますが、通常その必要はありません。薪ストーブの火力は一番に薪の量と太さで決まりますが、少ない薪で十分に暖かいからです。また、サイクロンの二次燃焼室では独立した新鮮で暖かい酸素を供給して燃焼効率を上げています。
⑩エアーカーテンを備えています。ガラス面を曇りにくくする効果が期待できます。
⑪空気調整弁。新鮮な空気を最適な場所に供給しています。
⑫最大の特徴でもあるサイクロン燃焼の火力調整弁になります。主にこちらで火力調節いたします。立ったまま足で火力調整ができたりします(笑)