薪ストーブの疑問についての回答

ある、10年来の薪ストーブオーナーから薪ストーブの疑問についてご質問をいただいた。
現在、ご使用している、とある薪ストーブが暖かくないとの相談である。

1、厳寒期(こちらはせいぜい最低気温-5°程度)に部屋が暖かくないと感じる。

2、薪の消費量が多い気がする(他の薪ストーブの消費量が不明なので比較できないが)
3、バッフル板と煙突への出口の間に煤が異常なほど溜まってしまう。(薪がもったいないので極端に空気を絞るなど、炊き方が悪いということもあるのですが)
といったところです。

家屋の断熱性とかの問題もあると思うのですが、なんとかできるものなら、何とかしたいと思いましていろいろとネットで対策を検討していたところ、大野ファクトリー様のケチキュート薪ストーブを見つけました。

メールでご質問いただいたので赤文字は転載です。質問をされる方の中にご丁寧にご住所を記載していただく方がいますが、使用地域がわかりますので具体的に回答がしやすい場合があります。今回は番地まで記入されていたため失礼かと思いましたがストリートビューにて記載のご住所のご自宅を確認しました。

ご自宅は純日本建築の古民家でした。おそらくグラスウール等の断熱は施工されていません。
 まず、純日本建築は吉田兼好の「徒然草」の一節にあるように「夏をむねとすべし」とあります。純日本建築の暖房は囲炉裏や火鉢などの局所暖房で部屋全部を暖房する等の発想がありませんでした。寒さの厳しい冬の夜は早く布団に潜り込むしかなかったでしょう。欧米に比べて遅れている薪ストーブ文化はここにも原因があるのでしょう。
また、純日本建築は後付の薪ストーブに最適な設置場所が少なく、煙突工事が非常に困難な場合があります。先日、私が薪ストーブの設置工事した和風建築もそうでした。
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最適な設置場所は煙突工事が難しく、壁抜きと庇を抜く作業となりました。普通の薪ストーブ屋には施工を断られる物件です。私自身薪ストーブを製作し、製缶工、配管工のプロであったからできる技でした。万が一私の設計に誤りがあっても現場で対応できる自信もあります。自画自賛ですが神です。

それでは回答です。
1、日本建築は襖と鴨居で部屋が区切られています。鴨居の上は壁になり薪ストーブの設置場所に暖気がこもりやすいでが、他の部屋は暖まりにくいです。また、断熱材がない、建具の気密性が悪いので暖房効率が悪くなり寒くなります。

2、どのくらいの消費量か記載されていませんので比較が出来ませんが、1時間に3kgも燃やしていないと思います。そのぐらい燃やしている薪ストーブなら長時間薪ストーブの近くにいられないくらい暑いからです。寒さの対策として多くの薪を燃やすのが現実的ですぐにできる方法です。

3、購入店に相談した場合は空気を絞るから燃えない→寒い→ススが溜まる→更に燃えないの悪循環ですと回答されるでしょう。また、ストリートビューで薪棚を確認できましたが、すべて太薪でした。太薪は乾燥に時間がかかります。薪にして乾燥は2年と言われますが、春先以降に切った木はたっぷりの水を含んでいますし、薪棚が湿度が高い場所や風通しが悪い場所では更に乾燥に時間がかかります。水分が多い薪の可能性もあります。ススも多くなり温度も上がりません。薪の乾燥は重要です。

 

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