
市販されている薪ストーブの大半は鋳物または鋼板である。
その他レンガが考えられるが、あまり普及していない。
私が造るストーブは鋼板である。逆に鋳物はできない。大量生産しない限りメリットはないし、そこは隣の中国さん(産)におまかせしよう。
鋼板は少数の注文には最適であるし、今回の特許出願済のストーブは鋼板でなければ難しい構造である。
鋳物のメリット、デメリットは他の方にお任せするとして私は鋼板ついて考えてみた。
鉄を扱い20年?の経験から鉄は非常に熱に弱いのを実感している。ガス溶接もガス切断も結局は溶融させて行う。鉄が明らかに赤くなるのは1000度以上だが、500度以上で実は赤くなり始める。
また、強度は400度以上から急激に弱くなる。火災の後の軽量鉄骨の現場を見たことがあるが飴のように曲がっていた。
鉄骨造の建築はその意味で不燃材で覆う必要がある。つい最近までアスベストを吹きつけていた鉄骨を目にしていた方もいるでしょう。今では石綿は発がん性物質と認識されていますが。
材種としてはSS、SM等があるのだが詳しくは述べない。
何れも500度以上で高温酸化をはじめ腐食が起る。ストーブの薄い鋼板に穴が開く原因の一つだ。
我が信州は手作りストーブの激戦区であり、色々な謳い文句の薪ストーブがある。しかし、そもそも鉄は高温に耐えないのを覚えておきましょう。
800度、とか1400度などは耐えないし、その温度で薪ストーブを焚くのは困難であるし、危険であるし、私には意味が無い。鋼板(鉄)で高温に耐える耐熱鋼などはない。(クロームを入れたステンレス鋼なら1000度ぐらいは耐える)
一昔前に話題になったダイオキシンは800度以上で2から3秒燃焼すると無害になったと記憶している。
焼却炉が高温で燃やされるのはそのような事情がある。
このような高温で薪ストーブを自然吸気で燃焼させるのは私にはできない。できたとしても持続可能ではない。結局、ほんとうの意味での水蒸気だけの排煙である完全燃焼は電源を使い潤沢な燃焼空気を供給する燃焼装置(焼却炉)だけであろう。
触媒を使用したストーブやクリーンバーン方式にも実は排煙にタール、すす、クレオソート、水蒸気等が含まれている。クリーンであれば(二酸化炭素、水蒸気は無視)ファンヒーターと同じであるがそうではない。
商品化するストーブはもちろん煙は出ます。特に点火時に。これは工事費を入れて100万円以上のストーブでも同じである。
また、商品化するストーブは排気が低温なので、熱分解時(炎を上げ、おき火になる前の燃焼)には水蒸気と粗木酢液が出てしまいます。
煙が出ない?高性能と言われる薪ストーブは二重煙突で、少なくとも100度以上で煙突から外へ排出しているだけの話。高温で排出するため煙が目指できない時がある。これを無煙とか完全燃焼と言っている場合が多い。
また、おき火になれば安物のストーブでも煙は少なくなる。例えシングル煙突でも。
薪ストーブは自然吸気、排気では限界があるのです。
このストーブはシングル煙突の方が具合が良い。また、ロケットストーブを基本原理にしているので、構造が単純であり触媒付きやクリーンバーンに負けない二次燃焼を可能としている。公知のロケットストーブとは構造が異なるので特許を出願したのであります。
間違いがありましたら訂正いたします。
