
オーブン付きロケットストーブが完成したので25日26日と菅平の信州森フェス2011に飛び入りでロケットストーブの展示をさせていただきました。21日に完成したばかりの正にできたてホヤホヤの熱い薪ストーブです。
試作の段階でなんどもテストをして試験運転済みでしたので 燃焼には自信があったのですが、標高の高い菅平では不安もありました。多くの人の前にお見せするのは初めてのストーブで煙がモクモクでは洒落になりませんから。
燃焼はもちろん成功いたしました。
薪ストーブが完全燃焼するにはいくつかの条件が必要ではないかと思います。薪はリグニン、セルロースがまず熱分解して木ガスが発生いたします。この時に煙が出ます。この煙をいかに燃焼させるかが重要になります。
以下このストーブの特徴です。
酸素を十分に供給する。ロケットストーブの得意とするところです。
木ガスと空気の混合が不十分で十分な酸素があっても物理的に木ガスと酸素が結合しないとだめ。
このストーブはサイクロンジェットストーブ(別名ケチキュート)と言う名称です。写真のようなサイクロンで木ガスと酸素を混合させて二次燃焼させます。ここが従来のロケットストーブと異なる燃焼方法です。
完全燃焼が継続できる600度を超える高温環境を保つ。鋼板ストーブの弱点である高温腐食を防ぐために一部にSUS304(ステンレス)使用致しました。
排熱を回収して無駄なく室内に熱を取り込むことにより低燃費を実現。薪集めと乾燥保管場所の軽減をいたします。焚き方、樹種にもよりますが薪の必要量が巡航運転毎時600gから1kgの驚異的な低燃費になります。外部の煙突効果による排気を必要としませんので排気温度が30度台が可能だからです。
輸入ものの高級ストーブは屋外への排気温度は最低でも100度から130度です。高価な二重断熱煙突を使用して排気温度を下げていないのです。排気温度を下げると不完全燃焼してしまうからです。極端なお話ですが、このストーブは外部煙突は一本の横引きの煙突を壁から排気するだけで可能なのです。高価な二重煙突や天井排気は全く必要ありません。
欠点もあります。排気温度が低いのでいわゆる無煙にはなりません。300度を超える排気であるなら安いストーブでも無煙にもなりますが、そこには水蒸気やタールが含まれていますが温度が高いため目視できないだけです。
煙突内部で排気ガスが結露してタールを含んだ粗木酢液が発生しますので回収する必要があります。ロケットストーブだから排出されるのではなく、高級な薪ストーブでも高温で排出されて見えないだけです。液体で回収した方が環境には良いのかもしれません。
最後にこのようなイベントで発表の機会をいただきありがとうございました。
多くのボランティアスタッフには頭が下がります。参加者、出店者の方も すばらしい人達でした。
久しぶりに日本の未来を感じました。日本は大丈夫だ。
