2号機の1981年と1992年の緊急停止ではECCS(非常用炉心冷却装置)は動作しましたが、それ以降にLoca(冷却材喪失信号)によりECCSが動作するようになったと思われる。
ECCSによる急冷での原子炉圧力容器の劣化(炉の寿命が縮む)を危惧した経営判断があったのでは?
2010年6月17日に運転員のミスから2号機が緊急停止していますが、その時はRCIC(原子炉隔離時冷却系)で冷却し33分後に電源復旧。
※緊急停止は福島第一原発事故以前の日本では過去に5回あります。そのうちの4回が同じ福島の2号機です。
ECCSは電源が無いと動作しません。動作後は電源無しで冷却できます。
緊急停止後2から3分で手動操作していればメルトダウンは確実に無かった。
もしかしたら今頃福島第一原子力発電所は何事もなく再稼働していたかもしれません。
アメリカの規制当局は1980年代には「緊急停止したらすぐにECCSとRC!Cの両方をONにする」とのブラウンズフェリー基準があります。
ECCSは政府も事故調も触れない闇の部分です。