実は120分以上ある日航123便ボイスレコーダー

民間航空機に関する国際的な条約で「コックピットボイスレコーダの音声は公開してはならない」と決められているとは偽情報です。

航空機の事故調査に関する国際的な規則とガイドラインは、国際民間航空機関(International Civil Aviation Organization, ICAO)が国際的な航空安全基準を策定し、加盟国に推奨事項を提供していますが、特定の音声データの公開についての詳細な規定は含まれていません。

事故調査の透明性と航空安全の向上を図るためにボイスレコーダーが公に開示されることが多いですが、一部の情報はプライバシーやセキュリティの観点から一般公開されないこともあります。
ただし、事故調査の結果がまとめられた後になります。

「日航123便墜落の真相を明らかにする会」会長でご遺族の吉備素子さんが飛行・音声データ開示請求したが東京高裁で棄却。

主文
1本件控訴を棄却する
2控訴費用は控訴人の負担とする
10秒にも満たない判決。

判決理由
同原告らは今後本件事故に関し、いかなる事情が生じても、ザ・ボーイング・カンパニーおよび被控訴人はもとより同社の役職員、代理人、関係会社、下請け会社および納入業者に対し、国内外問わず、日本法または外国法を理由として、裁判上裁判外で一切の異議を述べず、また何等かの請求をしないものとするなどの内容を含む訴訟上の和解をしている。

少なくてもプライバシーやセキュリティの観点から全面公開されないのではない。和解しているからとしている。

ボイスレコーダーCockpit Voice Recorder (CVR) のテープは通常、最低でも30分以上の記録時間を持つように設計されています。しかし、CVR テープには 4 つのトラックがあり、それぞれ異なる情報を記録します。以下は各トラックの一般的な割り当てです:

トラック 1: コックピット内の音声 – クルーの会話、航空機のシステム音、警告音など。
トラック 2: 機長の音声 – 機長の発話、指示、コミュニケーション。
トラック 3: 副操縦士の音声 – 副操縦士の発話、指示、コミュニケーション。
トラック 4: 航空機関士の音声 – 航空機関士の発話、指示、コミュニケーション(一部の航空機には航空機関士がいない場合もあります)。
それぞれのトラックは独立して録音され、音が混ざらないように分けられています。従って、30分のテープが 4 つのトラックに分かれて記録されると、実際には合計で 120分(2時間)の音声情報が記録されることになります。

CVR データは事故調査のために非常に重要であり、事故の原因や経緯を解明する際に役立ちます。したがって、CVR テープには最低限の長さとデータの信頼性が確保されています。

匿名の郵便物として届いたとされているボイスレコーダー(改ざん?)はトラック 1でしょう。事故調も基本これです。4トラック聞けば更に個々が鮮明なはずです。

また、航空会社は、ボイスレコダー等の情報を使用してパイロットや他の関連するスタッフに対する訓練や教育を改善し、安全性を向上させるために活用しますが、123便のボイスレコーダーは社員にも非公開のようです。

521(1名はお腹の中の赤ちゃん)名の犠牲者と、ご遺族、怪我をされた方、ご家族、関係者のためにも公開されるされるべきです。

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