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内容は今までもブログに記したことですが、ブログネタとして掲載します。

先ずエアコンや石油ファンヒータは部屋の空気の対流のみで暖房します。薪ストーブも部屋の空気を温めて対流はしますが、薪ストーブの対流は、さほど重要ではありません。
薪ストーブは暖房の中心は輻射熱です。輻射熱は電磁波で光の特性に近いものです。
冬の日向ぼっこは気持ち良いですよね。それは陽が身体に当たると暖かく気持ち良いのです。
冬は陽が差しても外気は低いです。光は空気を温めるのではなく地面等の物体を温めて気温を上げるのです。

イメージとして薪ストーブを設置した真っ暗な部屋を想像してください。薪ストーブが裸電球だと仮定して明かりをつけます。光が当たった天井、壁、窓、床等を温めて部屋を暖めます。
このような輻射熱により、一般に薪ストーブはエアコンなどより低い室温で快適な暖房になります。
ですので動線など無視すれば、効率よく暖房すのは遮るものがない部屋の中心が一番良いのです。
背面に壁があるのはやむを得ませんが、横に壁があるのは暖房効率が悪く、もったいないのです。
たとえ一枚の襖があっての光は届きません。輻射熱も同じで浴室やトイレの扉があるだけで輻射熱は遮られます。よって扉で締め切った浴室、トイレの直接の暖房効果はありません。扉を開けて光(輻射熱)が届けば暖房効果はあります。
ただし、輻射熱は光と同じで距離の2乗に反比例します。薪ストーブから1mの距離のところを熱エネルギーを1とすると2mの位置では1/4、3mの位置では1/9になってしまいます。
概ね当工房の薪ストーブは6mを超えると直接の輻射熱の暖房効果は著しく弱くなりますが、壁や扉の仕切りの少ない空間は天井、壁、窓、床等を温めて快適な暖房空間になります。その意味で薪ストーブの位置は大変重要です。
また、エアコンや特に石油ファンヒーターでは著しい結露が窓や壁に発生します。これは飽和水蒸気量が高い空気が冷たい窓、壁に触れるから結露するのです。薪ストーブは対流する空気も乾燥気味で何よりも直接ガラスや壁を輻射熱で温めますので結露は極めて少なくなります。

薪ストーブ直近の壁を温めて蓄熱効果もあまり期待できません。蓄熱のエネルギーはそれほど高くないのです。直近の壁に蓄熱を期待できる程、薪ストーブの火力を上げると、暖房している部屋の窓を開けなければ、とても熱い部屋になり省エネルギーを考えると、全く意味のないことになります。近くの壁等の蓄熱より遠くへ輻射熱が飛ばす方が効果的な暖房です。例えば蓄熱を期待して石で囲んだコの字の中に薪ストーブを設置したとします。薪ストーブの近くは非常に暖まりますが、輻射熱は前面だけからの放射になり暖房効率は大変悪くなります。暖炉の熱効率が悪い部分のひとつの原因でもあります。

当工房の薪ストーブは煙突が真っ直ぐに立ち上がる場合の最低長さは3mです。それより短くなると扱いにくくなりおすすめできません。一方、煙突の長さは3mより5mより10mの方が煙突効果により上昇気流の力が高くなります。
強い上昇気流を薪ストーブで制御するのは簡単ですが、弱い上昇気流を薪ストーブで強くするのは難しくなります。よって5mの真っ直ぐな煙突であれば十分な上昇気流が期待出来できて、扱いが容易な薪ストーブとなります。

煙突のメンテナンスですが部屋からもできます。ただし屋根に登り掃除した方がより簡単できれいになります。しかし、屋根は高所なので危険ではあります。

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