薪ストーブの工事で一番大変な作業は煙突の収め方です。雨漏りがないのはもちろん、美しく仕上げる必要があります。
燃焼の事だけを考えれば、真直ぐに屋根を抜くのが一番ですが、設置する場所のご希望もありますので、検討が必要になります。予算もありますし、住宅の間取りや近隣との関係で設置が厳しい条件もありますので、残念ではありますが、断念するようにアドバンスをすることも多数ございます。完全に無料相談なので大赤字ですが、厳しい条件を解決できた場合は最高の薪ストーブをお届けできると信じて努力しております。
今回の現場は3.5寸勾配の瓦屋根古民家のリノベーションの物件でした。瓦屋根の勾配としては少し緩い方で現場作業としてはありがたい一面、雨漏りの心配があります。
以前、6寸の鋼板屋根で煙突を交換したことがあるのですが、足場がありませんので、ザイルをして作業しました。もっともザイルがなければ屋根の上を歩くことができません。作業中に小雨が振り始めた途端、屋根はツルツル滑ります。サイルで安全を確保していなければ5回転落事故を起こして5回死んでいたことでしょう。また、5寸勾配の瓦屋根の煙突工事では雨に降られ僅かな足がかりの無理な長時間の工事により足親指付けのを疲労骨折して1ヶ月以上まともに歩けませんでした。(医者の見立てでは痛風)
こんな経験から昔ながらの職人さんなら安全対策なしで作業する現場なのですが、事故があったら良いことはなにもないのでサイルを張って作業しました。
今年は梅雨明けが例年になく遅く、まだ開けておりません。他の職人さんとの関係で、工事日が制約ありましたので、僅かな晴れ間を利用しての施工となり、リスクのある作業となりました。
結果、屋根工事2日間の初日に作業開始2時間で突然の雷雨でお客様や大工さんへ、ご迷惑をおかけしてしましました。面倒でも作業開始前にシートを養生しておくべきでした。後1時間雨が遅ければ問題はなかったのですが、それは私の判断が甘かったということです。反省して今後に活かしたいと思います。
被害も最小限で、無事に工事が完了。

古民家のリノベーションなのですが、古いものとモダンデザインを融合させた住宅になっています。正直、建築に興味はありましたので、ヤラレタ感というか、悔しさもあったりします(笑)今の私はル・コルビュジエの「カップ・マルタンの休暇小屋」へと興味も穏やかになってます。いつか小屋を造るぞ!
私の努力(笑)により順調に作業は終了しました。お客様の御都合で試験運転が夕方となりましたので2時間ほど時間が空き、現場周辺を見渡すと大手薪ストーブ商社のログラックのダンボール2個発見。お客様へのサービスでもあるし、組み立てを申し出ました。決して美しく可愛らしいお客様への下心など1ミリもありませんよ(笑)

これ、使い物になるのか?半信半疑で開封。説明書を見て少し後悔。思っていたより組み立てが大変な予感。美人には弱い男の性を恨む。元来、私は弱い立場のひとに優しくしたい。美人にはむしろつめたく、小学校時代によくある好きな子には意地悪みたいな幼稚な私であったはず(笑)
説明書には13のスパナを2本用意するうように記載されています。「13のスパナなんか持ってきてねーよ」自分にツッコミ。幸い工具箱に13のスパナを1本発見し一安心。こんなのプラスのインパクトドライバーで組み立てだろうとF社に対抗心。組み立てを始めるとなんと12と13のスパナが各1個必要じゃん(# ゚Д゚)(M8ボルト・ナットには12と13の規格が存在します)
運良く12のラチェトレンチがあり素早く組み立てができました。当初想像通り組み立ては簡単でした。軽量なのに丈夫なのは驚きました。
古とモダンデザインの融合への嫉妬、薪ストーブF社への対抗心、美人には弱い男の性を感じ、もういい歳なのだから、大人になろうと今回の現場で学びました。え!そっちかい(笑)
