ダイニングチェアの製作で背もたれのスポークを100本以上手加工することにした。
旋盤、ルーター等の機械加工が一般だが今回は手仕事にこだわりたい。
ウイリアム・モリスのアーツ&クラフツ運動が近代デザイン史の始まりであるが、我が国では柳宗悦らにより民芸運動となった。
デザインの勉強を始めたころ民芸運動は妙に心に響いた。
もともと、工業デザイナーを志したが大手企業に就職するほどの能力はないのはわかっていたし、何より組織の一員になるのは私には無理である。
現代の民芸とは何か?とよく考えたものである。民芸運動も一歩間違えると骨董趣味になってしまうし、一般に民芸品などと言う間違ったとらえられ方をされる。持論として工芸品も民芸品も品が付くとものとして品が無くなる。
職人の厳しい仕事の中で数をつくり、無意識に造られるものには自然と美が生まれるのではないだろうか?
加工中にエッチな事を考えてしまう自分はまだまだ職人として半人前である。
