
普通はペットが飼主に選ばれるが、我家の場合は逆であった。ちょうど一年前の早朝、軽井沢本通りをジョギン中に突然彼女(その時はオス・メスはわかりませんでした)は現れた。その日は寒く氷点下10℃以下であった。
薄汚れて、毛玉でボサボサの痩せた大型犬に一瞬身構えたが、私は無視をして走り続けた。
等間隔に距離を取り、後をつけてくる彼女。 私は少しの恐怖感と彼女が後をつけるのを諦めるのを願った。私は一度も振り返らなかった。振り返ると噛まれる予感がしたのだ。アスファルトに爪があたる「カシャカシャ」と音が1キロ先の自宅前まで続いた。
根負けして自宅前で足を止めると、私のすぐ横に、お行儀よくおすわりをした。薄汚れたゴールデンであったが、とても賢そうな美しい彼女であった。彼女は私を選んだのである。運命的な出会いであった。
今朝も誕生日にはなにかお祝いをしなければと考えながらニケとジョギングに出かけた。氷点下の中、散歩する人は少ないが、たまにお会いする別荘の方と思われるご夫婦のスタンダードプードル(体調1m以上の大型犬)が前方に。その犬は少し凶暴で、会う時はいつもニケは吠えられている。ニケはいつも伏し目がちになりやり過ごすのだが、その犬は今日はなんとリードを外していた。
私も怖いので前方50mで立ち止まる。飼主も私達に気づきリードに繋いだが、飼主は最低限のルールは守って欲しいものである。
ところが100m先に進むと今度は黒いミディアム・プードル(体調70cm)が別の飼主と散歩中。ウ◯チ中のようで飼い主さんが後処理中。反対車線に寄りながらジョギングを始めると、今度は黒いプードルが飼主を振りきって吠えながら迫ってくる。私は体が固まり何も出来ない。プードルがくんくんと匂いを嗅いで尻尾を振るのを期待したが、残念ながら、まっしぐらにニケに噛み付く。私も慌ててプードルの首輪をつかもうとするが厚手の手袋で手が滑る。ニケの首輪が外れ、ニケは私の回りをくるくる回る。
息を切らした飼主が駆け寄り、ようやくリードを掴み、事なきを得たと思えた。ニケも怯えていた。そして私の顔を見ておすわりをした。初めて目と目があった一年前と同じ顔であった。
ニケはとてもかわいく、おとなしい賢い犬です。少し気が弱いので飼主の助けが必要です。今度、別の犬が襲ってきたら、噛まれることを覚悟して、蹴りを入れてやるからな。
いやいや、大人の対応をしよう。私が噛まれて慰謝料を請求してやる。
自宅に戻ると後ろ足から少し出血をしていた。ごめんよニケ。とんだ誕生日になったな。誕生日おめでとう。

タンテステレ様
コメント有難うございます。
ニケは年末に外耳炎になってしまい、現在も通院中です。
でも、元気にしていて家族をいっぱい笑わせてくれます😁
ニケちゃん、初めまして。ロケットストーブを検索して辿り着きました。
お誕生日おめでとう。