先ず薪ストーブで暖房するのは大変手間のかかるもので、魔法の箱ではありません。薪集め、薪割り、薪の乾燥と保管場所、点火、設置条件、ご近所との関係、エアコンのような手軽さはありません。相当な環境と覚悟が必要です。環境が許し気力のある方は掛け替えのない安息を手にすることができるでしょう。
薪ストーブの煙突工事は自分でやれば5万円以内で完了するかもしれません。火事などになり他人様に迷惑をかけないのなら自己責任と主張されるかもしれませんが、そのような無責任で無謀な方は薪ストーブはお辞めください。
薪ストーブ設置を含む総額は決して安いものではありません。少し高価な薪ストーブになりますと本体価格が30から60万円ぐらいでしょうか 。また、煙突も十分な施工をすると材料・工事費で40万円ぐらいで一式100万円前後が一般的です。
それはいささか高価過ぎやしないかという素朴な疑問が、私が薪ストーブを開発する出発点でした。私の薪ストーブも決して安いものではありません(オーブン付きキッチンストーブとしては安い方)。
私は商いとして薪ストーブを製作しており、ひとつひとつ手間をかけていますので量産品のような価格にはなりません。また、実は外見はシンプルですが、より使いやすく、高性能を実現するためにパーツや可動部分が多く複雑になっているのです。
安い製品には訳があり、単純な構造、耐久性、デザイン、性能に問題があるものが多いと考えています。
私の薪ストーブは耐久性、性能、低燃費などによりコストパフォーマンスが高いので、度々、安物に買え変えたり、高価な触媒機を購入するより賢い選択ではないかと思っております。
今年で販売6年目になりますが、つくづく思うのが、薪割りの手間、ランニングコストを考えると石油ストーブがおすすめです。まして現在1バレル20ドル台にせまる原油安です。また、原油が高騰して灯油が1L120円になってもランニングコストは石油暖房機の方が安いでしょう。
できるだけ石油・電気は使いたくないとか、火のある生活が大好きという強い信念がないと薪ストーブライフは続きません。
一方、薪ストーブは心を癒やす最高の贅沢品でもあります。薪ストーブは、これに尽きるのかもしれません。
薪ストーブの燃焼方式は大きく分類して輻射式、クリーンバーン燃焼、触媒燃焼の3つです。私の薪ストーブはこれらの燃焼方式とは異なっていて、第4の燃焼方式であると自負しています。
数年前からロケットストーブはマニアに注目されていますが、私の薪ストーブも基本はロケットストーブです。室内暖房機としての、この方式の薪ストーブは私の販売後に数社が販売しているようです。
もちろん私の開発したサイクロンジェットストーブが一番優れています。多分(笑)
薪ストーブの燃焼に今まで不可能であったサイクロン燃焼を独自に取り入れたのです。この技術は昨年、特許登録され、販売目的では誰も真似することは出来ません。特許は特許庁により厳正に審査されます。海外の特許、及び公知の技術がないか膨大データから検索、確認されるのです。その意味で薪ストーブのサイクロン燃焼は世界初なのです。
ヒートライザー内での渦燃焼により触媒方式と同等以上の燃焼効率*1を可能とする。
その答えは簡単です。燃焼には3つの条件が必要です。高温の環境、可燃物、酸素です。これらの3要素が高温の二次燃焼室内で渦を巻きながら撹拌・集中して滞留時間も長く連続燃焼する画期的な方式です。触媒方式のような高価な触媒の交換も必要ありません。このサイクロン燃焼が高燃焼効率を実現しました。

また、燃焼効率だけではなく、複雑な内部構造により薪の消費量が最低600g/hと通常では考えられない熱効率*2となっています。
一般的なロケットストーブの構造です。
このようにお湯をわかすコンロタイプが最も一般的にDIYされています。
大規模にロケットマスヒーターをDIYされるかたもいらっしゃいますが、お勧めできませんのでお辞めください。
ロケットストーブ方式で製品化されているものもありますが、問題のある商品も多いようです。
あるロケットストーブユーザーが私にメールで助けを求めてきました。
・煙突の繋ぎ目からタール混じりの木酢液が漏れたり煙が逆流
・薪ストーブのガラス窓がすぐ真っ黒
・燃焼温度も思ったように上がらない
・部屋も汚れる
「最初は順調に燃焼しておりましたが、このところ、難儀している次第です」
あるロケットストーブ関連装置をモニター第一号として購入し昨年10月からから試運転を開始。
室内の煙突横引き距離が長く、屋外が短い煙突でドラフト効果が期待できない状況で設置。
ドラフトを補完する意味で、換気モーターをダクト内の煙突トップに設置。
薪ストーブをある程度経験すればわかることですが、これでは失敗します。
幸いにも煙道火災や低温発火には至っておりませんでしたが、このまま使用するのは危険であると伝えました。
火災というあってはならない状況に陥るおそれがありますので、慎重に薪ストーブを選び設置は信頼できる経験豊かな施工業者に依頼しましょう。
結局、私のストーブが失敗しない薪ストーブかも知れません(笑)
*1燃焼効率とは薪ストーブの場合は使用した薪が持つ燃焼エネルギーがどれだけ燃焼したかの効率。
100%なら完全燃焼だが99%では完全燃焼とは言えない。当社製品平均99%(一般的な二次燃焼薪ストーブ90から95% 当社調べ)
*2熱効率とは薪ストーブから発生した熱がどれだけ暖房に使われたかの効率。暖房効率と言うと理解しやすいかもしれない。この効率について公開している薪ストーブカタログはない。 当社製品平均80%(一般的な二次燃焼薪ストーブ平均60% 当社調べ)
