
※1 寒冷地である軽井沢の標高約1000m、30畳のリビングダイニングでの冬季外気0℃以下での最低600g/hの燃焼。この燃費は恐ろしく少ない消費量です。一般的な薪ストーブでは到底無理な低燃費です。
皆さんが省エネといえば家電。低燃費といえばクルマをイメージするでしょう。
電気料などは使えば使うほど単価が安くなる制度もありますが、基本は節電がお財布にも優しいことになります。風力や太陽光に代表される発電は現状では問題があり、原発は更なる問題があると思っていますので当面は火力発電ベースで節電していくのが私は一番良いと確信しています。(現状は正しくそうです)
私は2代目プリウスに乗っておりますが、大変優れた車であります。特に燃費に関しては以前乗っていた2000CC超クラスのガソリン車に比べ燃費が2倍になりました。数万キロ走っておりますが、ハイブリット車のコストアップ分はすでに回収しています。
さて、私の本職である薪ストーブはどうでしょう。
低燃費と謳う薪ストーブは数が少ないです。しかも、薪ストーブ業界には基準がないためか単位時間あたりの消費量表記はなく、最大暖房面積や最大出力、燃焼効率が各メーカー調べとしてカタログに表記されています。
燃費とは熱効率と考えていただいて良いのですが、その表記は残念ながらカタログにはありません。私としても他の薪ストーブより優位性を数値として比較できないのです。

写真左クリーンバーン・右サイクロンジェットストーブ+排気熱回収BOX(左隣り)
昨年、とある測定機関にお願いして燃焼効率、熱効率の測定実験を行いました。比較対象の薪ストーブを用意しませんと全くの独りよがりになりますので、私がサイクロンジェットストーブ開発前から設計していたクリーンバーン燃焼の薪ストーブと比較いたしました。
条件は下記のようなものです。
・外形寸法放熱面積が同じ。ただし、構造が違うため燃焼室の大きさは違います。
・排気ガスの成分を分析する位置は薪ストーブ本体出口から煙突内で90cm離れた場所。(右のサイクロンジェットストーブは隣の排気熱回収BOXの下部)
・データのゆらぎを防ぐためそれぞれ巡航運転後に同じ200gの薪を8分ごとに投入。
・どちらも効率よく燃える位置でキープし運転後に火力調節はしない。
・試験方法は石油燃焼機器の試験方法通則に準ずる。
私としては排気熱回収BOX通過後のデーターも欲しかったのですが時間の都合で無理でした。
クリーンバーン方式の薪ストーブは一気に燃えることなくゆっくりと効率よく燃えた印象があります。双方とも燃焼に見た目の違いはありませんでした。
同じような燃焼に見えても、薪ストーブ本体からの排気温度は、サイクロンジェットストーブの方が単体だけでもあきらかに低いので熱効率(燃費)が優れていることは直感で理解できます。両方共私が製作したストーブですがサイクロンジェットストーブには自信がありました。
結果は驚くべき数値でした。大人の事情により発表できませんが、クリーンバーンは燃焼効率平均95%、熱効率平均60%でした。触媒付きの薪ストーブは熱効率は75%程度と言われています。それを上回ったのは言うまでもありません。
この燃費600g/hについては、他の薪ストーブを圧倒していると思います。
そもそも途中で何の火力調整もなしに600gの薪を1時間毎に連続燃焼させるだけでも非常に難しいのです。ロケットストーブの薪ストーブ型であるロケットマスヒーターは低燃費ではありますが、更に小さく高温に燃やすことは難しいのです。唯一特許登録されたサイクロンジェットストーブが優れているのがご理解いただけたでしょうか。
