サイクロンジェットストーブ「ケチキュート」のまとめ

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薪ストーブのシーズンも終盤である。
ケチキュートについてそろそろ、まとめる必要があると思う。以前の記述とダブる所もあろうかと思うがお許しいただきたい。
まず、このストーブの燃焼方式がユニークなところだ。基本はロケットストーブで 所謂ロケットマスヒーターである。日本に古くからある「竈(かまど)」をドラム缶で包み下の穴から排煙するようなものである。古くて新しい技術だ。触媒とかクリーンバーン方式のような仕組みはない。ロケットストーブの特徴は薪ストーブ単体で強い上昇気流を作り出し外部煙突の上昇気流を使わずに強力な燃焼を可能とした点であろう。このような薪ストーブは市販品には無いので評価されるべきである。

ケチキュートはロケットストーブの燃焼を更に進化させている。いくつかの決定的な違いを記す。
バーントンネル(煙道)からの炎、未燃焼木ガス、酸素(燃焼空気)を長時間滞留(対流)させその場を冷やさないように断熱もして、それらを渦巻状に攪拌し不完全燃焼をさせない。高温度とガスと酸素がサイクロンで出会うのだ。サークルや合コン、婚活パーティーのようなもので出会いがなければ燃え上がらないのだ。名付けて「
出会い系?薪ストーブ」いやいや「サイクロンジェットストーブ方式」。
火力調整も独特である。吸気と排気の中間に火力調整弁を設け燃焼の量と速度を調節する。このような薪ストーブは今までに私は見たことがない。
その他、
耐熱ガラスがある密封式。最高温度350°Cの密封型オーブン。
有りそうでなかった薪ストーブなのだ。

次に熱の回収システム。
排気熱を部屋に取り込むことで暖房の低燃費に献上している。
興味がある方はエコジョーズエコフィールをご覧下さい。熱エネルギーを200°Cの排気温度から50~80°Cまで下げ95%の熱エネルギーを回収しています。
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ロケットマスヒーターはドラム缶と横煙突とそれを覆う土や砂、石により蓄熱して熱エネルギーを回収している。実はここにのも重大な欠点が隠れている。蓄熱は温度調節が不可能だ。極寒地ならともかく軽井沢のほどの最低気温が-20°Cにならない地域ではお天道さまが顔を出せば部屋の温度はどんどん上がるのである。以前にお客様が「もう電気式蓄熱暖房機は懲り懲り」とおっしゃっていた。日中暑すぎて不愉快なのだ。これこそ無駄なエネルギーですね。
また、ストーブの蓄熱部分が多ければ多いほど薪ストーブの立ち上がりが遅くなる。点火を朝の寒い時間や帰宅が遅い時間などには向かないのである。日中在宅して少なくても4時間後の外気温を予想して火力調整をするなんて私にはできない。むしろ、私は早く暖房ができて細かな火力調整が出来る薪ストーブを望む。来季は更なる新型熱回収システムを導入予定である。乞うご期待。いたってアナログな技術ですが・・・

あっ。それと耐久性が問題ですね。鋼板も600°C以上は高温腐食してきます。一斗缶にステン煙突などお遊びなら構いませんが、室内用の暖房器具としての使用は控えてください。ドラム缶ですら私は心配でなりません。ドラム缶は今後不具合や最悪の場合火事などないように充分に点検してください。ケチキュートは高温部分にはSUS304(ステンレス)を使用しています。安全性と耐久性を確保しています。

最後に煙について。
薪ストーブの煙突からは必ず多量の水分が放出されます。以前のブログを参照。
その水分は木酢液を含んでいます。無煙の煙は水蒸気(水が気化して見えない蒸気)として排出されていますが、ロケットマスヒーターの排気熱回収後の煙は排気温度が低いため目に見える湯気となる。そして、飽和水蒸気量を超えた気体は煙突内で結露して木酢液となるのです。酸性も強いので屋根材に落ちると問題である。この点はケチキュートも同様の問題を抱えている。薪ストーブ本体はほぼ完成されているが煙突を含む新型熱回収システムはその問題も解決できるであろう。 

4 thoughts on “サイクロンジェットストーブ「ケチキュート」のまとめ

  1. 鉄人アーツ 投稿者返信する

    とがとうふ様
    > 薪は何でもいいですか?
    > それと、煙突はどの位の長さ必要ですか?
    薪は乾燥していれば針葉樹でも広葉樹でも構いませんが、やはり広葉樹のほうが火持ちが良いです。
    煙突に関しましてはいわゆる、風圧帯を避ければよいので煙突の長さは関係ありません。ただし、長ければ長いほど引き(ドラフト)は強くなります。

  2. とがとうふ 投稿者返信する

    薪は何でもいいですか?
    それと、煙突はどの位の長さ必要ですか?

  3. 鉄人アーツ 投稿者返信する

    うさたんさん
    こんばんは。
    > さらに御納得いく製品を早く期待しまていす。
    本体は完成型です。オプションの排気熱回収装置に進化があります。
    自宅に設置中の排気熱回収BOXを発展させたもので今のBOXの約3倍の容量になり現状より木酢液がでない設計になります。ただし、現状のBOXでも充分すぎる回収率で最低気温が−5°C位の地域はBOXさえ必要ありません。
    > 一度お店にお邪魔したいと思いました。
    お近くにお越しの際はどうぞ。
    > ところでお値段は煙突工事を含めるとだいたいではいか程位ですかー?
    本体35万円です。その他ざっくりですが炉台、炉壁、壁穴工事、シングル煙突部材、工事一式、オプション排気熱回収BOX5万円〜10万円(大きさにより価格が異なります)で合計60〜70万円となります。地域や建物の構造により価格は前後します。本体のみのご提供も可能です。

  4. うさたん 投稿者返信する

    さらに御納得いく製品を早く期待しまていす。
    軽井沢は好きなエリアでして薪ストーブハウスが多く点在していますが
    一度お店にお邪魔したいと思いました。
    さて本題ですが燃費と排気温度反比例するようですから煙の量と木酢液の処理量は仕方がないと感じておりますが更に妙案があるとすれば、実に興味があり新型の購入なり
    したくなる人は多くなるでしょう!
    ところでお値段は煙突工事を含めるとだいたいではいか程位ですかー?

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