薪ストーブネタが少ないので久しぶりのブログの更新です。
これまで数々の貴重な(本当の)情報を公開して来ましたが、繰り返し同じことを書いても仕方がないので、もうお伝えすることも少ないのです。
小言はTwitterで公開しています。
先月、薪ストーブを納品して来ました。
大工でもあり一級建築士でもあるお客様のロフト付き平屋木造住宅です。

いい仕事しています。
こだわりのスイッチ。

この住宅は、これからの日本住宅のあるべき姿を示しています。
ある大手ハウスメーカーの建築現場に「40年以上地震の揺れによる全・半壊ゼロ」の垂れ幕がありましたが、残念ながらそのような物件でも必ず30年後にはリフォームが必要になります。(日本の住宅の平均寿命は30年以下)
また、30年後の家族の暮らし方など殆どの方が予測できませんので、その意味でのリフォームまたは新築が必要になります。問題なのは現在の住宅には多くの新建材が使われていますが、多くが再利用が難しいのです。石膏ボードはメーカーはリサイクルしていますなどと謳っていますが、現実は一般住宅の石膏ボードは産業廃棄物として非常に厄介なものとなっています。
コンクリートは当初の設計強度が50年持てば良い方です。高度成長期のコンクリートは耐用年数を迎え新幹線、高速道路、橋梁、公共建築等補強なり建て替えが進んでいる事実があります。
こちらの住宅にはコンクリート、石膏ボード、合板、構造用金具等一切使わていないのです。
そうです。こちらの住宅はなんと石場建ての住宅です。
ちょうど一年前にも石場建ての住宅に薪ストーブを納品しました。
石場建ての住宅には心が揺さぶられます。今度、私がセルフビルドする機会があれば石場建ての小住宅でしょう。良いものを長く使うのは大量生産、大量消費、低価格に慣れきった価値観には衝撃です。実は長い目で見ればこの住宅は安いのです。
また、石場建ての住宅は地震に強いのです。建築基準法「木造の建築物における土台及び基礎」に土台は、基礎に緊結しなければならないとあります。石場建ての住宅はその意味で建築基準法に適合していないのです。
建築基準法以前からあった伝統のものですが、例外や特例なのでしょうか?
石場建ては古来からある現代版?免震構造なのです。
今回のお客様の住宅は間取りとかの概念があまりありません。一般の方が住宅を建てる時に間取りを考えて「設計は私がしました」などと答える方がいますが、間取りは設計の極々一部に過ぎません。大切なのは今をどう暮らし、将来の暮らし方に自由に対応できることです。
そして、この自由な空間が薪ストーブには最適なのです。
◯LDKとかの日本の住宅での暖房を考えた場合、薪ストーブは実は非常に使いにくいのです。
また古民家の場合も、大きい、間仕切りが多い、そして暗いので、現代の暮らし方にはふさわしいとは言えず、薪ストーブでの暖房も難しいのです。
最近は伝統軸組工法の新築住宅にご検討されるお客様が増えております。
板倉工法の建築もあります。元々信州に多い工法らしく左官の仕事が必要ない(大工さんだけで建築可)工法です。
今後の石場建て、板倉工法の住宅には私の薪ストーブは必須となるでしょう(笑)
